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2009.03.08

マッカーサーと征露丸 ニッポン伝統薬ものがたり

マッカーサーと征露丸 ニッポン伝統薬ものがたり 町田忍・著 芸文社・刊 1997年2月25日発行

を読んだ。先日読んだホーローの旅の著者によるもので、タイトルからして前から気にはなっていたのだが、絶版だったのであきらめていたところ、図書館で発見。借りた。

 タイトルにマッカーサーとあるので、戦後の混乱期について書かれた本なのかと思いきや、話のマクラおよび征露丸との関連エピソードが少しあるのみで、内容はほぼ日本の伝統薬や置き薬についてのものだった。

 内容の5分の1ほどは、征露丸についての調査結果をまとめたもので、誰が発明したのかや、どう普及させたのか、なぜ複数のメーカーから出されているのか、といったことが書かれている。わしにとってはすでに調べてある事柄なので特に見るところはなかったが、数点見たことのない広告が紹介されていたのでよしとする。

 わしわ薬好きなので、この本に載っていた薬のうち、いくつかはのんだことがあるのだが、名前だけはきいた、というものも多い。神薬や六神丸、陀羅尼助、首より上の薬などがそれで、いつかのんでやる、と思っているのだがそのへんでは売っていないし、インターネット通販で買うほど入れ込めるか、といったらそれほどでもないのだ。

 赤玉、ケロリン、たこの吸出し、うどんや風一夜薬、パイロールに関しても紹介されていた。これらは長年愛着をもって使っているので、特に楽しく読めた。

 読んでいるうちに気付いたが、キンカンを売っている金冠堂。社名は朝鮮で発見された金冠からだったのか。キンカンの上の方に"金冠"と書いてあるしな。ということは、金柑のど飴はダジャレか? さすが"みかんきんかんさけのかん"とCMをうつ会社だ。
 こののど飴はとてもうまいのでおすすめだ。皆なめるがいいさ。

 他にも気付いたことがある。ガマの油だ。筑波山のガマの油売りは、ガマガエルを鏡張りの箱に閉じこめると自分の姿を見て脂汗を流す。これがガマの油だ、といって売っている。これは物質としては蟾酥で、実際にさまざまな薬に使われている。わしがよくのんでいるものとしては救心がある。
 ガマの油売りの口上に、刀で切ってもガマの油をつければすぐ治る、というのがあるが、蟾酥は傷薬ではない。傷薬でガマといえば因幡の白うさぎを持ち出すまでもなくガマの穂だ。ということはこれもコジツケやダジャレの類か?

 薬といえば、最近は軟膏の人気がなくなっているときく。あのオロナインでさえ、オロナイン液を出しているほどだ。さすがにキズドライパウダースプレーが出た時はわしも衝撃をうけ使ってみたが、やっぱり軟膏に戻ってきてしまった。今ではひげそりのひりひりにはメンターム(メンソレータムにあらず)、小さなできものにはオロナイン、傷にはパイロールと決めている。

 風邪の時はうどんを喰ってからうどんや風一夜薬をのむのだが、これが功を奏したことはあまりない。風邪をひいたら悪化するしかない体なのだろう。難儀だ。だが、薬はいっぱいのむことができる。体は弱って嫌な気持ちだが薬をのめてうれしい気持ちになる人生は今後も満喫できそうだな。

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コメント

ウチの実家に陀羅尼錠と陀羅尼助は常備してたはず。
今度持って来ましょうかw

投稿: たくみK | 2009.03.09 00:43

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