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2009.05.24

危険航海

 新たなテクノロジの開発は、コロンブスやマゼランの航海と同じくらいしんどいことなのだ をかのゆ 2009

 そういやコロンブスは、あと1日陸地発見が遅れていたら、乗組員にしばり首にされていた、というハナシですな。

 1年に1度のオタノシミ。NHK放送技術研究所で行われている技研公開を、23日土曜日に見に行った。

 今回はどこにも寄り道せず、まっすぐに成城学園前まで。そこからバスに乗って技研前まで。バスを降りれば目の前に入り口だ。

 技研入り口横には、でかいパラボラアンテナが置かれている。これは、色々イチャモンがつけられた末に打ち上げられ、軌道投入後もさまざまなイチャモンをつけられている人工衛星きずなと電波のやり取りをするためのアンテナだ。これを使って札幌とスーパーハイビジョンの信号をやり取りするのだ。

 GIGAZINEでも取り上げられていたのだが、札幌からの中継は、窓から外を見ているかのように感じられる。通常の場合、屋内においてあるテレビを見ると、すぐテレビの映像だとわかるが、これは違う。特にすごいのは細部。木々の葉の動きをよーく見ると、あまりの細かさにクラクラくる。砂利や飛行機から撮影された海面も見たが、気持ち悪くなるぐらい細かい。

 これをデコードしてるサーバ(GIGAZINEでは、サーバラックにしか見えない、と言っていたが、本当にサーバの集まりでしかない)を見て、NHKの人に話をきいた。16台のサーバを使い、画面を8分割する。これを時間方向にも2分割して、デコードを実現しているとのこと。

 数年前からずうっとこの技研公開にきているが、おととしぐらいまでは、帯域が広すぎてどうやって衛星に信号を乗せたらいいのか、というようなハナシを聞いた。遂に衛星中継が、しかも多チャンネルで可能になった。技術は確実に実用化に向けて進歩を続けている。

 スーパーハイビジョン用のプロジェクタを見た。これはおととしぐらいに、今までのプロジェクタにない黒を表現できると言っていたやつが更に改良されたものか。プロジェクタでは、黒を出そうとしてもぼやっと明るくなるが、これはまったく暗い。一体どうやってやっているものか。
 NHKはこういう、10人くらいしか同時に見られない展示でも手を抜かない。ナレーションが谷口節だった。アーチャー船長が説明するプロジェクタ(笑) すげえや。


 他に気になったのは、Javaデータ放送だ。現在の所、ホームサーバ等に送り込んだ番組の字幕を、同時に送ったJavaのコードによって収集し、任意のセリフの位置にジャンプできる、というデモを行っていた。だが、コードが送れるという事は、最早テレビ番組に対してあらゆることを行えることを意味する。ただ、あらゆることができることは何もできないことも意味してしまう。なんかいいアイデアはないか。この技術を使ってわしも何かを作りたい。

 おととしぐらいに、メタデータの可能性についての研究を見たものだが、これの応用技術にCurioViewという名前がつけられていた。これは実用化が近くなってきたということか? わしの好みがはたしてわかるものかな? …と思ったが、すでにAmazonには筒抜けだった(笑) じゃあナニですか。推薦リストにはずらりと動物の交尾番組が…orz

 テクノロジのすばらしさとたのしさをまたもや感じさせられたいい展示だった。来年はどこまで進歩しているのか。我々はどこまで進歩できるのか。見れるとこまで見てやろうじゃないか。

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