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2009.12.31

今年いなくなった人たち

 今年いなくなった人について書く。すばらしい人たちばかりだった。

牟田悌三さん
 ケンちゃんシリーズのお父さんとしてあまりにも有名。幼い頃、なぜうちの親父はあんななのか(後年、ちびまる子ちゃんの父、というピッタリあてはまる者が出てきたのだが)と、呪ったものだ。晩年は税金相談番組を長らく務めたり、ボランティア活動を活発にしたという。
 戦後日本の、最後の良い父親がいなくなった。もうこういう人は現れまい。

パトリック・マクグーハンさん
 超名作、プリズナーNo.6の製作・主演の人。この作品、まだみてない人は今すぐ見なければならないと思えるほど面白い。あんな作品をよく考えられると心底思う。子供の頃本当にかっこいいと思って見ていた。大人になってからまた見ても本当にかっこよかった。

SABEさん
 日本で一番動物を虐待する漫画を描くのがうまい人…というとアレだが、他の人にはない方向に素晴らしい漫画を描く人であった。この人の漫画はメチャクチャだが、この人の漫画に出会えたことは最高の体験であったと心底思う。これからペンギン見たら必ず虐待するようにします。嘘です。

ジェームス・ハヤットさん
 土曜朝とかにやっている心のともしびの企画として常にクレジットされていた人。この人の業績はよく知らなかったのに、わしわペンネームをもじって使いましたごめんなさい。死後、その業績を知って驚いた。すげえ人だわこの人。

忌野清志郎さん
 随分長いことこの人の歌を聴いているような気がする…と思ったらもう30年近いか。いつも大暴れ大はしゃぎで、でも言いたいことはまっすぐ、歌いたいことはまっすぐ歌う人だったと思う。こんなおもしれえ人はもう世の中にいねえ… いなくなって確実に世の中がつまらない、と思えたです清志さん。

志水一夫さん
 と学会やUFOに関する著作は有名だが、この人には別の思い入れがある。グッとくるキャラが出る漫画を発見し、それをAmazonアフィリエイトを使って紹介しようとすると、必ずといっていいほど志水さんが先にチェックしてリストを作っている。また、mixiで、グッとくるキャラなり人物のコミュニティに入ろうとすると、必ず志水さんが先に入っていた。わしは、絶対に志水さんの先を歩くことはできないのか、と落胆したものだ。
 亡くなってから、志水さんは、わしのチェック先に先回りすることはなくなった。とても寂しい。
 後年、"セーラームーンの謎"の著者だったことを知り、とても驚いた。なんでもできるすげえ人だったのだ。遅筆で遅刻の人だけど(笑)

金田伊功さん
 この人の存在を知ったのは80年代アタマの方、何だかおかしな角度に関節が曲がったり妙なパースのアニメを作る人がいる、と騒ぎになったものだった。それが動くと最高にかっこいい。一体どうなってるんだといつも思っていた。この人のやり方をまねた人はどれもニセモノでしかなかった。死ぬまでイカす仕事ができていた事は正直うらやましく思う。

田村艶江さん
 飛騨高山の団子屋。二四三屋の女将さん。新宿京王デパートの駅弁大会に毎年来ていた。96歳になっても、自ら団子を焼き、その姿と団子の素朴な味があいまった心地よさは、毎年駅弁大会に訪れる理由のひとつだった。
 この年齢、わしの祖父祖母と同じ歳に生まれている可能性が高い。それも毎年行く理由だったのかもしれない。
 高山の二四三屋で、艶江さんが焼いた団子を食おうといつも思っていたが、遂に果たせなかった。残念だ。

 他にも、鳥海永行さん、金田龍之介さん、中丸忠雄さん、太田竜さん、栗本薫さん、山田辰夫さん、山城新伍さん、臼井儀人さん、三遊亭圓楽さん、森繁久彌さん、水の江滝子さんが今年亡くなっている。

 多くの、すげえことをやる人が今年も亡くなった。皆、わしの人生に啓示を与えたり、楽しませてもらった人たちばかりだ。本当にありがとうございました。

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