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2010.07.31

未知への避暑

 以下、7月30日に起こった出来事について書いた。

 毎年恒例の、JAXA相模原キャンパス特別公開に行ってきた。

 今回の目的は、宇宙科学研究所向かいの相模原市立博物館で行われる、はやぶさのプロジェクトマネージャである川口先生の講演をきくことだった。

 小田急線相模大野駅でバスに乗り、宇宙科学研究本部で下車(←このあたり、本部だか所だかがまだ統一できていない)、徒歩で相模原市立博物館へ向かう。
 博物館が近づくと、ものすごい行列が。これがはやぶさのカプセルを見に来た人か、と思い進むと、カプセル行列前に別の行列が。これが講演をききにきた人たちの列だった。整理券番号168番。かなり後ろっぽいorz もっと早く出てくるべきだったか。

 この行列に並んでいる人たちは、川口先生の講演の重要さをはっきりと認識できている。まずめったに聴けない。カプセルはまた見る機会があるから今は講演を、と思っている。わしもまったく同じだ。

 9時30分ちょい前入場。地下の大会議室へ。名前は大だがそれほどでもないか。空いている席を探して座る。
 Tweetしようと思ったら電話が圏外。地上まで戻ってつぶやく。

 10時15分の開始まで、流れているISASの歴史ビデオを見る。2ループ目が始まったので、手持ちのiPod touchで浜村淳の声を聴いて時間を待つ。

 10時15分開始。川口先生はとてもまじめな印象を受ける人だが、宇宙関係にありがちなダジャレの人です(笑) おもしれえおもしれえ。ちょっと紹介すると…

 イトカワにあるミューゼスの海は"MUSES-C"のダジャレ(笑) 申請したらこんな狭い所は海ではない、とつっぱねられた。いやそうじゃないんだ、と思ってもどうしようもない。

 管制室にはお札がいっぱいあったが、あれは個人的に買っている。JAXAはちゃんと政教分離が行き届いている(笑)

 はやぶさが音信不通になった時、やる事がなくなって閑散とした管制室に、人がいっぱいきてると見せかけるためにポットの湯を毎日替えた。

 中和神社も、誰かがうっかり発見してしまい、見つけたら行かないわけにはいかなくなった(笑)

 はやぶさが散る前、2回大きく光るが、あれはそれぞれ酸素タンクとキセノンタンクが爆発している

 今日飾ってあるカプセルは完全版でなく、いろいろ取り外されている。なので講演で出てくる写真が本物。

 カプセルの落下予定地点からの誤差は300m(!)

 カプセルが見つからず、1週間ぐらい探しまくる事も考えていて、6月13日朝に自らもオーストラリアに行くためスーツケースを持って出勤したが、簡単に発見されてしまい、スーツケースを持って家に帰った(笑)

 ウーメラ砂漠の基地には、はやぶさのつがいがいた。…ということは、HAYABUSA BACK TO THE EARTHのエンディングのアレはアリなのか。

 通常、地球が太陽に対して静止している、と考えて航路図を見る。なので、よくニュースなどに出る地球も動いている図はなんだかわけがわからない(笑)

 一番じゃないと駄目(大笑) この時会場は大拍手(笑)

 …といったふうに、おもしれえ話が続出。

 わしの故郷は、わしとかみたいにロクでもない奴ばかり出てくると思っていたが、川口先生のようにすげえ人も出てくるのだなあ。来月下旬、市民栄誉賞を授与されるため、川口先生は弘前市を訪れる。これにも行きたいものだ。

 講演が終わったのが11時50分頃。博物館を出るとさらにものすごい行列が。3時間待ちとの事。見るのは無理だと悟った。

 宇宙科学研究所に行って、いろいろな展示物を見る。こちらも例年になく混んでいる。はやぶさ効果ともいえるものか。
 興味深い展示物は、はやぶさのカプセルのビーコン探知に使ったアンテナ。展示しているだけでなく、回す事もできる。やってみた。こんな単純な仕組みで… ていうか手でチューニングしていたのだなあ。ラジオを聴いているみてえだ。

 今回、宇宙発電担当の人から興味深いハナシをきいた。宇宙発電というと、衛星の太陽電池で作った電気をマイクロ波で地上に送る。この時、アンテナの向きがずれると地上がマイクロ波で焼かれるのではないか、と懸念していたのだが、実際は収束させないのでそういう事は起こらないらしい。半径2kmくらいで受信するとの事。ということは、シムシティに出てくるパラボラアンテナみたいな施設はウソだったのか。そしてマイクロ波がずれて大爆発するのもウソだったのかあ! だましたな!

 はやぶさの展示はいつもの場所で、もう何年も置いてある模型のまわりで行われていた。ここもたいへんな行列だ。一緒にならんでいたおばちゃんが割と誤解していた。はやぶさの不具合をなんとか修理したとか(どうやって?) はやぶさの実物が展示されているとか(もう焼けました) また、近くに並んでいたおっちゃんが、パンダ初来日の時との比較をしていた。確かに似ているような気がする。38年も前のハナシだが。

 はやぶさの説明をしている人が、管制室のスタッフがどんどんこなれていって、テレメトリを見るだけで、目の前にはやぶさがあるかのように状況を把握していた、と言っていた。どんなプロジェクト終盤にもよくあることだが、全員がこのモードに入ったら最早怖いものないなあ。

 あかつきやイカロスはもっとでかく展示しているのかと思ったが、そうでもなかった。イカロスの帆を出す仕組みは画期的すぎてクラクラするぐらいだが、あれに関しては何もきくことはできなかった。

 今年の公開は、はやぶさのおかげで大盛り上がりであった。来年も再来年も、来られる限り来るつもりだ。

 午後になったら直射日光がけっこうつらかったが、朝のうちは日差しがなくて幸いだった。それでも帰宅後ケアしないと駄目なほど焼けていた。

P.S.
 帰りはおみやげにアオシマのはやぶさキットを買った。買うつもりはなかったんだほんとうだ(笑)

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