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2010.12.31

今年いなくなった人たち

今年いなくなった人について書きたい。素晴らしい人たちが今年もいなくなった。

山口彊さん
 亡くなる1年前には遂に二重被爆が認められ、これからって時に訃報が… だが今年は記録映画"二重被爆~語り部・山口彊さんの遺言"が完成した。見たい。見なければならない。山口さんが亡くなった時にも言ったが、山口さんが二度も見た光景を金輪際誰も見ないようにするために。

田の中勇さん
 他のキャストが変わっても、目玉おやじは変わらなかった、というかこの人以外ありえないと誰もが思っていた。ディープスペースナインのゼクを演じた時は、世の中で一番食えない人物を完璧に演じられる事に驚いた。他に替えがきかない人の代表のような存在だった。ジャージャービンクスは吹き替える前はしょーもないキャラだと思っていたが、吹き替え後はアリだと思えたのは田の中勇の声の力としかいいようがない。

郷里大輔さん
 日本太い声選手権があったら1位を狙える人だと、今でも思う。その勢いのある声でヨセミテサムを演じていたが絶品だった。また、落ち着いた声での役やナレーションでも素晴らしかった。両極端でも味わいを出すような人はこれから先もなかなか出てこないような気がする。

藤田まことさん
 時代劇チャンネルの、必殺紹介番組のナレーションで帰ってくるのを期待した矢先に亡くなってしまった。必殺シリーズや剣客商売、明日への遺言の覚悟の入った人物を長らく演じてきたので忘れられがちだが、あんかけの時次郎も忘れられない。映画版は近年見返してみたが、おもしろい役がおもしろく演じられていてとても好きになった。

マーティン・ガードナーさん
 奇妙な論理の作者。この著書は衝撃的だった。今わしが懐疑的でいられるのはこの本によるところが大きいと思う。それを50年前に書いていて古びれない…というのは、トンデモが50年進歩していないからに他ならないような気もするが、今、そして未来に、誰もが読んだ方がいい本として筆頭にあげ続けられることだろう。

池田駿介さん
 最初に見たのは帰りマンの南隊員であったが、団次郎だの西田健だののキャラが立ってる人たちは違いすごく常識人で、皆をうまくまとめようとする姿は今見るといい感じだ。この人と仲良くしたい、と思った。今調べたら、イチローを演じた時は32歳。多分、初の30代ヒーローだと思うが、とても若々しく演じていてまたいい感じだ。最後までさわやかなイメージで通していたことは、とても好ましく思う。

はやぶささん
 地球に帰ってくる事なく緩慢に死んでしまう、とさえ予想されていたのに、最期はあんなに輝きながら地球に帰ってきた。すごいや。この国のものづくりは死んだと思っていたが、それは間違いだった。今まさにはばたいていると確信できた。この星に生まれたこのヒトという種族が、ここまでの成果を達成できた事に感謝したい。空に散ったはやぶさのためにも。

ジェイムズ・P・ホーガンさん
 星を継ぐものがデビュー作なわけだが… その前はDECに務めていたのは今知った。5万年前の宇宙飛行士の遺体が月で発見される、というすごいインパクトある出だしだが、普通の作品では主人公がその理由をつきとめて終わりだが、次々と仮説が提示されて新事実が明らかになると新たな仮説が現れ、という現実の科学と同じ展開をする点にシビれたものだ。わしわこの人の物語の作り方のマネをよくするが、今後もすると思う。グッとくるから。

村崎百郎さん
 90年代というのは鬼畜ブームだったらしい。らしい、というのは自分がその中にいたためかサッパリ意識していなかったからだと思う。その中でもこの村崎さんのひどさは限度を超えていた。そのため、最近のちょっといい事言う村崎さんには違和感を覚えていた…矢先に殺されてしまった。自らが書いていたもののように死んだ。そりゃあねえよ。
 村崎さんの死後も漁船がぶつかってきたり歌舞伎役者が殴られたりする事件が起こっているが、村崎さんならなんと言った事だろうなあ、といつも思う。村崎さんが世の出来事に対して言う事を"村崎基準"と呼んですらいいと思う。本当におしい人がいなくなった。

首藤剛志さん
 亡くなった時、報道がポケモンの脚本家の、と言っていたのが腹立たしかった。首藤剛志の代表作はミンキーモモだ!と思った人は多かろう(ようこそようこだ、といった人もかなりいた) あの、独特の人のつながりが強調された…首藤節とも言える脚本はとても好きだった。

野沢那智さん
 最初に意識したのは、"世界の結婚式"だったように思える。だが、チキチキマシン猛レースのナレーションとコブラも同じ人、という事に気付いた時はすげえ、と思った。HELLSINGのアンデルセン神父は、キャラのすさまじさに演じられる人がいるのか、と思っていたが、見事演じきったばかりか、キャラを食っていた(笑) 震えがくるほどグッときた。
 チキチキマシンのナレーションは、各キャラの中の人がすさまじいアドリブを繰り出しっぱなしで、後からナレーションを入れられないと思えるほどだったというが、今見ても何の違和感もなく面白いナレーションが入っている。素晴らしい。こういう何を演じても様になる人は本当にいなくなった。

笶田みこさん
 あまりこの人の歌は持っていないのだが…再生回数を見ると全てが50回を超えている。そんなに意識していなかったが好きだったのだなあ。もっといろいろな歌をうたってほしかった。とても残念だ。

レスリー・ニールセンさん
 最初に見たのがフライングハイの医者役。機長役のピーター・グレイブスのインパクトが強すぎてあまり覚えていなかったが、後に見直して大爆笑した。世間的には裸の銃を持つ男から知られるようになったが、それより昔の軍人役などでのカタブツ演技も捨てがたい。絵に描いたようなカタブツだし(笑) それがあそこまではじけた演技をするようになったのから、役者というものは面白い。人生の前半を軍人(とか)役で、後半をコメディーで過ごした人はあまりいないような気がする。

 上では書かなかったが、柴野拓美さん、夏夕介さん、ピーター・グレイブスさん、森毅さん、今敏さん、川本喜八郎さん、谷啓さん、小林桂樹さん、池部良さん、西崎義展さん、高峰秀子さんも今年亡くなっている。

 今年もいかした人たちが大勢亡くなった。この人たちがいなかったら、今の自分はつまらない自分だったに違いない。本当にありがとうございました。

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