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2012.06.07

みんなピカが技研のじゃ

 タイトルはダジャレ以外の何者でもない。そろそろ苦しすぎて困ってきた。

 NHK放送技術研究所の技研公開が5月24日から27日にかけて行われた。わしわ25日に行ってみた。

 ところが、前日酒をかなり飲んだので、朝6時くらいまで酔いが残っているのを確認。これはまずいかと思ったが、10時頃には抜けていたので出発。11時頃世田谷区にあるNHK放送技術研究所に到着した。

 今回のスーパーハイビジョンシアターは講堂にあるようだ。講堂は別の入口から入る。今までこんなのはなかった。
 今回はスペースシャトル最後のミッションの映像。スーパーハイビジョンは毎度"細かすぎてキモチワルイ”という感想だが、今回も気持ち悪かった(笑) スペースシャトルのエンジンが起動すると、ものすごい水蒸気が出る。この水蒸気が盛り上がってくる様が気持ち悪い。肉眼で見てもここまで気持ち悪くないのではないか。さぶいぼが出た(笑)
 それはそれとして、スペースシャトルの汚しは素晴らしい。すげえリアル(実物だしな) 車のゲームで、どんなに走っても一向に汚れないのがあるが、あれで萎えている人もおるのではないか。プラモをリアルにするにはまず汚し、というのは当然の事だが、映像でもいえるわけか。

 スーパーハイビジョンシアターを出た後は本来の入口から入って最初の展示Hybridcastを見る。いつの間にか登録商標になっていて、名前の後ろに常にマルRがついていた。何年か前までは地下でこっそり展示していたが、数年前から1階で展示するようになり、Hybridcastという名前もついた。商標も登録したということは、実用化もすぐなのだろう。
 Hybridcastというのは、テレビ放送にインターネットを組み合わせることで双方向性を持たせたもので、今回は操作端末としてAndroidタブレットを使っていた。具体的な使用法としては、テレビで出されたクイズに答えたり、サッカーのフォーメーションをAndroid側で表示させたりというものだ。
 見ていて気付いたが、フィードバックに乏しいものは、従来の電話を使った投票とかと同じでつまらん。何かの入力をしたら、テレビ画面にフィードバックがあるべきだ。放送に重ねてフィードバックしていたものも一部あったが、まだ物足りない。ベストは、生放送の出演者がフィードバックすることだ。視聴者の数からいって、いちいち何かするわけにもいかないから、そのあたりは難しいのかもしれないが、実現してもらいたい。
 この技術は、うまく使った番組の登場が肝だろう。それがうまくいけば民放も使わせろと言ってくるだろうし、輸出もできるかもしれない。

 次にあったのはteledaだ。これは、テレビ放送とSNSやTwitterのようなものを組み合わせたもので、すでに視聴者を使ってテストを行っている。このテのサービスは、うまくいかないとすぐ閑古鳥が鳴き始める。NHKがどうやってうまく運用するのかはわからん。"teleda"は商標も取っていないので、まだ数年の研究が必要ということか。
 teledaを操作するには、Webブラウザがあればいい。会場ではMacが使われていた。キーボードをよく見ると、USキーボード。Apple純正のUSキーボードをわし以外で使ってる例を初めて見た。しかも3台(笑)

 会場を奥の方に進むと、いくつかのものが展示されている。わし自身が整理するためにも、気になったものをここに書いておく。

 生字幕製作のための音声認識。字面の通り、放送の音声を認識して文章を作り出す。たまに間違えるのだが、そのたび、"おしい”と言ってしまった。

 気象情報を対象とした手話CGへの翻訳。これもそのまま。天気予報の最中、手話CGを表示させるというもの。去年までは地下での展示だったが、今年は1階に上がってきた。去年前では"気象情報を対象とした"と言っていなかったが、今年は分野を絞る事で実用化に近づけたのではないか。指の動きはだいぶよくなっていた。きちんと認識できる。
 ただし、文章が切り替わるタイミングでのカクッ、とした動きがいただけなかった。ボーンアニメーションをブレンドするなりして解消できないのか。それともブレンドしたら手話の意味が変わってしまってうまくいかないのか。毎年こうなのでうまくいっていないか、仕上げ作業だからほったらかしているのかはわからん。

 次は地下へ行く。

 地下の最初は、120Hzスーパーハイビジョンイメージセンサーだ。スーパーハイビジョンは現行放送の倍120Hzで画面の書き換えを行う。となれば撮影も120Hzで行わなければならない。現物を見たが、小型のカメラに組み込むにも十分な大きさを実現していた。
 向かいには120Hzスーパーハイビジョンプロジェクターがあった。120Hzで見る事も可能になっている。しかもプロジェクターで。かなりはっきりくっきりしている。プロジェクターはここまでできるようになったのか。

 スーパーハイビジョンの技術としては、HEVCリアルタイムデコーダーや、ケーブルテレビ伝送技術、21GHz帯衛星伝送技術などが並ぶ。実用化に向けて大きく動いていっているのを感じる。

 145インチスーパーハイビジョンディスプレイを見せるだけの展示もあった。歩留まりは一体どうなっているのか、と心配になるぐらいでかいテレビが何台も並んでいた。いずれ、これらのテレビは14インチまで小さくなるはずだ。その時、画面に映る文字やらなにやらがドットを感じさせない状態になっているのは間違いない。そして、砂利とかの写真を見て気持ち悪くなっているわしがいるのも間違いない(笑)

 スーパーハイビジョンはここまで。あとは他の展示が続く。

 面白かったのは、4Kカメラを用いた仮想対決システムだ。名前から何をするものなのかようわからんが、見るとすぐわかる。レースゲームで、1位の車がゴーストになって走ってるのが見えるものがあるが、あれを実写でやろう、というものだ。
 展示されていたのはスキーの回転競技で、2人が滑っていた。本当に2人出ているわけではない。2回滑ったのを合成しているのだ。
 固定カメラなら合成するのは簡単だが、スキー競技の場合、選手にズームし、選手の動きに合わせてカメラも動かす。選手は全く同じ滑り方をするわけではないから、カメラの動きも毎回違う。これを合成するのは一体どんな技術か、と注目したが、NHKは驚くべき解決法を編み出していた。
 カメラの動きを記憶させ、2回目からは自動的にカメラを動かしていた。その手があったか、と思ったと同時に、作ったのがわしっぽいなあ、とも思った(笑)
 選手の不調などで大きく出遅れた場合、2人が画面上に同時にいられなくなってしまうのではないか、という心配は、4Kカメラでの撮影で何とかしている。つまり、大きく撮って一部を切り出すという方法を使う。これなら、競技中の棄権などよっぽどの事がない限りカメラを引いて(表示範囲を拡大して)対応できるだろう(そもそも棄権したら合成し続ける必要もないか)

 今年はインテグラル立体テレビが地下におりていた。やっぱり表示の不鮮明さとか立体感がイマイチだからか。今年もそれらの欠点はあまり解消されたとはいえなかった。今年は、立体映像をどうやって作っているかの展示があったので見た。複数の角度から撮影するなど、かなり手間くってる。

 CG操作体験というのがあったので試した。これは、人間をカメラで撮影し、ボーンアニメ化してCGキャラを操る、というものだ。今回は、人間の隣にキャラを置いた映像を見せていた。キャラがうさぎで、頭が大きく手が短かったので、手のひらを頭の上で合わせるたけのこポーズをすればどうなるのか、と思ったのでやってみたら悲惨な事になった(笑)

 今年の技研公開も興味深い展示が多数あり、面白かった。シロウトのわしでもツッコミ入れられるぐらいまだできていないものも展示する、という姿勢は大変よろしい。問題は必ず解決できるはずだし、分野を絞る(天気予報だけ、とか)と使える技術だってある。この調子でどんどん研究を進めてもらいたい。

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