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2015.12.31

今年いなくなった人たち

 今年も大勢の人たちがいなくなった。思い出し、書き留めておかなければならないことが沢山ある。少し挙げてみる。

大塚周夫さん
 ブラック魔王と海原雄山が、同じ人が演じているなどということが信じられるだろうか。だが同じ人が演じているんだから仕方がない。
 1年ちょっと前、下山事件のドラマを見ていたら、声が大塚周夫の人が刑事役で出ていた。顔を見ると大塚周夫以外の誰でもなかった。顔出しで強引な刑事役。完璧に演じていた。
 昔の声優さんは皆おもしろい。歳をとるにしたがって面白くなるのかと思っていたが、若い頃出ていた作品をみてもおもしろい。これはすごいことだ。死してなお、ブラック魔王はやっぱりおもしろい。

レナード・ニモイさん
 いわずとしれたミスタースポックの人だ。この人が5歳のわしに、理知的な宇宙人像を見事にすりこんでくれた。その後みたスパイ大作戦でも、実はバルカン人なのではないかとずっと思っていたほどだ。さりげなくトランスフォーマー映画版でもガルバトロンとして出演している。
 この人の吹き替えの人は久松保夫、納谷悟朗、加藤精三とかなので、すごく重厚な役どころばかりになるのは仕方がないことか。
 長寿と繁栄を。

桂米朝さん
 90年代に2度寄席で見る機会があった。あまりのすごさにしびれた。落語以外でも、味の招待席などでの話術にひきこまれまくった。今みてもたまらん。

愛川欽也さん
 子供のころ、昼時の番組に出ていたのでよく見たものだが、わしが生まれる前から吹替で活躍していたのだ。この人がいなくなったことで、スーパースリーは全員いなくなったことになる。

たてかべ和也さん
 この人はお約束な役どころがある人だが、カムイ外伝のチョイ役忍者なども捨てがたい。なさけなさが面白い、という役をうまく演じられる人はめったにおらん。

梅田佳声さん
 紙芝居師、という職業をほぼみなくなってから生まれたので、日本で一番面白い紙芝居をやる人、といったらこの人だった。昔からやっていたわけではなく、定年後始めたのにすさまじい芸だった。若い頃は芸人をしていたというし、勤め人をしていた間も実際は精進していたのだと思う。
 客を見て紙芝居の内容を変えたり、大人しかいないと見るや少し艶っぽい展開を入れたり、と素早く対応してくる。かつての紙芝居というのはこういうものだったのだろう。時折下町風俗資料館や昭和館でその名人芸をみたが、毎回面白く、そして楽しかった。もうあれがみられないと思うと悲しい。

熊倉一雄さん
 ちょうど教育テレビの番組を見なくなってくる頃に、ばくさんのかばんは始まった。熊倉一雄の演技が素晴らしく、本当に劇中にある架空の国を旅しているような気持ちになれた。よく再放送されている名探偵ポワロを見るので、今でも亡くなった感じがしない。

松来未祐さん
 痴女を演じさせたら世界一… と思っていたが、追悼番組で語られる本人の様子からしてそれは間違いないようだ。
 演じるエキセントリックなキャラクタ。そしてラジオでのすごすぎる天才っぷりには毎回大笑いしたものだ。早く亡くなられたのが本当におしい。
 松来さんが結婚した際には、涙を流して喜ぼう、と思っていたのだが、それは永久にかなわなくなった。
 でゅるわぁあああああぶるわっひゃあひゃひゃひゃひゃどぅるわっはあああああああああぎゃあああああうわああああああああ

阿藤快さん
 数年前まではぶらり途中下車の旅で、最近でも遠くへ行きたいに出演していた。この人は昔は悪役ばかりだったが、いいもんになったらなったで惨殺される役ばかりだった。鬼平犯科帳に出た時などは、刺されて堀に落ちるのだが、落ちっぷりが豪快すぎて見てるこっちがびびる。
 ぶらり途中下車の旅の、滝口順平追悼回では、滝口を送るメッセージを語ったが、4年後自分もいなくなってしまうとは思ってもみなかっただろう。

水木しげるさん
 この人のWikipediaの項がすごい。肩書きが、日本の漫画家。文化功労者、傷痍軍人。なんだこりゃ。漫画家としてのあまりの活躍っぷりに、傷痍軍人だってことをすっかり忘れていた。左腕ないのにな。
 この人は、紙芝居作家や貸本の時代もあるのに、雑誌連載を経てインターネット連載までしている。ほかにこんな人いるのか? いかに活躍が長期にわたったか、ということだ。漫画もおもしろいが本人もおもしろいってのはすごいよ。


 今年は、

 平井和正さん、斉藤仁さん、小島功さん、小川真司さん、萩原流行さん、B.B.キングさん、今いくよさん、クリストファー・リーさん、岩田聡さん、川崎敬三さん、加藤武さん、阿川弘之さん、花紀京さん、紺野比奈子さん、原節子さん、塩川正十郎さん、川島なお美さん、橘家円蔵さん、佐木隆三さん、加藤治子さん、江森陽弘さん、北の湖敏満さん、深江章喜さん、平良とみさん、野坂昭如さん

も亡くなっている。

 巨大なものを失い続けた1年だったように思える。この人はいいな、と思える人は毎年増えていくが、その人たちもいずれは確実にこの世からいなくなる。その時、自分もこの世からいくなるってことを思い出してしまう。
 それまでは… そうだな。水木しげるさんの言葉を引用して筆を置くことにしよう。

好きなことだけをやりなさい。好きなことは一生懸命やりなさい。

 来年も好きなことばかりをします。

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